■ IGUAZU ■
■ Musicians ■
IGUAZU is ■ Dominic Miller(ドミニク・ミラー):G,Synthesizers,Vo,Per ■ David Heath(デヴィッド・ヒース):Flute,Electric Flute ■ Andy Barron (アンディ・バロン):Ds,Per ■ Scott Firth (スコット・ファース):Ba -Other Musicians- ■ Eugenio Suarez(エウヘニオ・スアレス):Per,kitchenware & 'what' no cabasas!?/Tracks:2,3,4,5,9 ■ Mike Lindup (マイク・リンダップ):Synthesizer Solo/Tracks:2,4,7,9,Acoustic Piano/Track:3 ■ Lindsay Moore (リンゼイ・ムーア):Backing Vo/Tracks:2,3,4,Read Vo/Track6 ■ Jeff Gordon (ジェフ・ゴードン):Sax/Tracks:5,9,10 ■ Taj'wammy'Wyzgowski (タジ・"ワミー"・ウィズゴウスキー):Erectric Guitar Solo/Tracks:8,10 ■ Paul Carmicheal (ポール・カーマイケル):Ba/Tracks:2,6 ■ Spencer Cousins (スペンサー・カズンス) :Synth/Tracks:1,5 ■ Peter Griffiths (ピーター・グリフィス):Synth/Tracks:2,6) ■ Dominic Alldis (ドミニク・アルディス):Synth/Track:3 ■ Anne Wood (アニー・ウッド):Violin/Track:6 ■ Bill Innes (ビル・イネス):Sax solo/Track:8 ・Recording & mixed -The Elephant Recording Studio(London,1984),Tin Pan Alley Studio(London):Track01 ・Producer - Dominic Miller ・Engineered By – Nick Robbins ・Mastered – CBS Studios,London ・Cover design - Andy Sparrow ・Photograpy - Joe Domingo
■ Songs ■
A Side 01. Canter 02. If you could see 03. Bridge Lane 04. I'll follow you 05. Cataract B Side 06. You were the one 07. Iguazu 08. The Hop 09. Front Line 10. Eastern Line All Written & Arranged By:Dominic Miller
■ Release ■
■ Release Date:1984 ■ Rabel:Music Factory(UK) ■ Number:MF115 ■ Album
■ Commentary ■
「IGUAZU」
『IGUAZU』。これは1985年にリリースされた作品です。ドミニクが、1984年にギタリストのディラン・ファウラーと共にリリースした自主制作アルバム『The Latin/Jazz Guitars Of Dominic Miller And Dylan Fowler』の後に作ったのが、この「IGUAZU」名義のアルバムです。このアルバムも同じ1984年に同じレーベルから自主制作盤としてリリースされました。何枚プレスされたのか、など詳しい情報はわかりません。
このアルバムはドミニク・ミラーの名前が出ておらず、あくまで「IGUAZU」名義のアルバムになので、存在を知らない人も多いかもしれませんね。でも、このアルバムは全曲ドミニクの作曲&アレンジになっているので、事実上、「IGUAZU」はドミニク・ミラーのリーダーバンドです。
「IGUAZU」のメンバーは、ドミニク、フルートのデヴィッド・ヒース、ドラムがアンディ・バロン、ベースがスコット・ファース。
デヴィッド・ヒースとアンディ・バロンは『The Latin/Jazz Guitars Of Dominic Miller And Dylan Fowler』にも参加しています。
他にもたくさんの、ミュージシャンが参加していますが、べースのポール・カーマイケル、パーカッションのエウヘニオ・スアレスも『The Latin/Jazz Guitars…』に参加しています。また、おなじみのドミニクと同じギルドホール音楽演劇学校の盟友、レベル42のキーボード/Voのマイク・リンダップが5曲参加しています。
そして、このアルバム『IGUAZU』ですが、その後の1985年にリリースされた『Music By David Heath & Dominic Miller』の裏ジャケットには、「”Iguazu”の最初のレコードはドイツとオランダでリリースされ、まもなくイギリスでもリリースされる予定である。」と書いてあります。
とにかく実際にはこの「IGUAZU」が先に1984年に自主制作でリリースされ、その後、他国でも発売しようとしていたけど、最終的に発売できたのでしょうか?このバンドはおそらくメジャーレーベルと契約できなかったはずですが、ちょっとこの辺の詳しいいきさつも不明です。
1985年の『Music By David Heath & Dominic Miller』にはサイドBにドミニクの曲が5曲収録されており、その中の4曲がこのアルバム『IGUAZU」からの曲です。07: Iguazu, 02: If You Could See, 09: Front Line, 06: You Were The Oneがそちらのアルバムに収録されています。
他の記事中にも書いていますが、このアルバムの音楽はプログレやラテンテイストのある、かなりハードなJazz Fusionです。全く今のドミニク・ミラーの音楽からは想像できない音楽です。スティングでのドミニクからも想像つかないんじゃないでしょうか。
でも、これが最も初期のドミニク・ミラーというギタリストがやりたかった音楽なんだと思います。今では考えられないことですが、とにかくたくさんの速い音を弾いています!
そしてアルバムの裏表紙には、エグベルト・ジスモンチが「尽きることのないインスピレーションの源」と紹介されています。
まあ、ジスモンティもそうですが、他にはドミニクのエレキギターにおいて最も影響を受けたといってもいい、ジョン・マクラフリンのマハビシュヌ・オーケストラなどの影響を強く感じる音楽です。
そして、この「IGUAZU」という名前はブラジルとアルゼンチンの国境にある巨大な滝の名前です。この滝にはドミニクはとても思い入れがあるようで、アルバム『Fourth Wall』の最初に同名の曲があります。このアルバムの7曲目のタイトルチューン「Iguazu」のモチーフが『Fourth Wall』の中の「Iguazu」にもモチーフとして出てきます。
ギタリストとして、ブラジルとアルゼンチンとの両方の多大な影響を受けたドミニクが、このイグアスという滝に、自分自身の姿を重ね合わせているような、強い思いが感じられる気がします。
最後に、アルバム『IGUAZU』の音源は、このサイトをよくご覧になっている方限定で公開しようと思います。ちょっとレア音源なのでこういう形で申し訳ありませんが、アルバム全曲を聴きたい方は下にあるメールアドレスに「IGUAZU」聴きたい、とご連絡ください。 折り返し、音源の保管場所をご連絡します。デヴィッド・ヒースがYouTubeで公開しているようですが、全曲ではないようです。よろしくお願い申し上げます。
e-mail: dominicmillerfanpagejapan@gmail.com