Guild Guitars Paloma/Peregrine
ここではフェルナンデス、P-Project AN-1の後にドミニクが使用しているGuild Guitarsの2本のエレクトリック・アコースティックギターについて紹介します。
Here I present the two electric-acoustic guitars from Guild Guitars that Dominic uses after the Fernandez P-Project AN-1.
Paloma SC3(エレガット)
エレクトリック・ナイロン弦のSC3 Palomaは、ギルドの研究開発スタッフがナッシュビルのカスタムショップでフィッシュマン・エレクトロニクスと共同で開発したギターです。
1992年以降使用していたP-Project A1-Nと同様、このモデルはクラシックのフィーリングとエレクトリックの感覚を両立させているので、ドミニクのようにエレキギターとクラシックを素早く切り替える必要があるギタリストにとって、このギターは違和感なく演奏できる演奏性の高いモデルです。また、このモデルは、スタジアム・レベルの会場に必要な音量でも安定したアコースティック・トーンが得られるように設計されています。
Guild Guitars Paloma SC3
【SPEC】
・ボディ:ソリッド・マホガニー(チェンバー加工)
・ボディトップ:スプルース
・ネック:マホガニー(20 inch Radius)
・指板:エボニー(ラウンド貼り)
・ブリッジ:ローズウッド
・プリアンプ:Fishman Acoustic Matrix Natural with Custom Preamp(Piezo transducer Pickup)
・塗装:ニトロセルロース ラッカー仕上
・カラー:Classic AmberとBlackの2色がある。
・フレット:21フレット(15フレットがボディより上にある)
・スケール:650mm
・ナット幅:46mm
・ハードウェア:ゴールド
・インレイ:パール
特徴
エレクトリック・ナイロン弦のSC3 Palomaは、ギルドの研究開発スタッフがナッシュビルのカスタムショップでフィッシュマン・エレクトロニクスと共同で開発したギターです。
1992年以降使用していたP-Project A1-Nと同様、このモデルはクラシックのフィーリングとエレクトリックの感覚を両立させているので、ドミニクのようにエレキギターとクラシックを素早く切り替える必要があるギタリストにとって、このギターは違和感なく演奏できる演奏性の高いモデルです。また、このモデルは、スタジアム・レベルの会場に必要な音量でも安定したアコースティック・トーンが得られるように設計されています。
Palomaのマホガニー・ボディは独自のトーン・チェンバーとソリッド・スプルース・トップを備え、どのような音量レベルでも豊かなナイロン弦の音色とロング・サスティーンを提供します。
パロマSC3のネックはボディから15フレット、指板ラジアスは20インチなので、エレキギターからすぐに持ち替えても感覚的な違和感は少ないでしょう。そして黒のモデルを写真を見ると非常に品があり綺麗ですね。
ドミニクは昔の自分のウェブサイトで、このギターについて「P-Project A1-Nよりもイントネーションが少し安定しているので、大きな会場で使ってもより安心できる」と語っていました。
このギターは2000年にスティングがナチュラル・カラーとブラックを初めて購入し、使用しはじめました。通常のライブではスティングが「Fragile」で、ドミニクが「Shape of My Heart」と「Fields of gold」の演奏で使用しています。 (注:現在のスティング3.0ツアーでは異なります。)
ドミニクは自分のライブでは、パット・メセニーとの『Shape of My Heart』共演時や、オマー・ハキム、ピノ・パラディーノとの『Bop-B』のライブなどの動画で使用しています。しかし残念ながら、このモデルもすでに生産中止されています。
Peregrine S7CE Custom (エレアコ)
ドミニクはGuild GuitarsのペレグリンS7CEカスタムを2000年から使用していました。これもまた、スタジアム級の大きな会場のボリュームレベルでも優れた音響性能を発揮できるように設計された Acoustic-Electric Guitarです。 Palomaはナイロン弦タイプですが、こちらはスチール弦のモデルになります。このペレグリンにはスタンダードとカスタムが存在しますが、ドミニクが使用しているのはカスタムです。このギターはギブソンのチェットアトキンスモデルをベースにして設計されていますが、このモデルもすでに生産中止されています。
Guild Guitars Peregrine S7CE Custom
【SPEC】
・ボディ:ソリッド・マホガニー(チェンバー加工)+アバロンバインディング(スタンダードはノーマルバインディング)
・ネック:マホガニー
・指板:ローズウッド(ラウンド貼り)
・ブリッジ:ローズウッド
・プリアンプ:Fishman Acoustic Matrix Natural with Custom Preamp(Piezo transducer Pickup)
・塗装:ニトロセルロース ラッカー仕上
・カラー:Chestnut、Black、Crimson Redの3色。
・スケール:650mm
・フレット:20フレット
・ナット幅:43mm
・ハードウェア:クローム
・インレイ:パール
特徴
このギターのボディも基本的にはPalomaと同じ構造を持ちます。ソリッド・マホガニーを正確な型にくり抜いた(チェンバー加工)ボディを持っています。それにより、明るい高音域のレスポンスと特徴的な外観を実現しています。このギターには、シンプルにボリュームとトーンの操作が可能なスライダーと、 Fishman Acoustic Matrix Natural System (ピエゾピックアップ)が搭載されています。
ボディトップにはアバロンの縁飾り、ゴールドのハードウェアで装飾された特徴的な外観の美しいギターです。
ドミニクはこのギターを2000年からツアーやスタジオで使っており、Brand New day tourと Scared Love Tourで使用しているのを聴くことができます。このギターには 12ゲージのダダリオの弦が張られているようです。 でも、最近は使用しているのをあまり見かけないかもしれないです。
※本稿執筆にあたり、Mr.Akiyamaの協力と、インスタグラム@stingthegear さんから頂いた一部の情報を引用させて頂きました。