ドミニクの新しいソロ・ギター用ソングブック
Dom’s New Song Book for Solo Guitar
ドミニクの新しいギター・ソング・ブックが公式サイトで予約開始されています❗️そう、あの2023年3月末時点で190万回再生されている、ドミニクとリック・ビアトとの対談の時にドミニクが言っていたものです。いつまでも高級ホテルのロビーの片隅で古くさい「禁じられた遊び」みたいな曲を弾いてるのは残念なので、ドミニクがPOPSの名曲を厳選して、ソロギターでの演奏用にアレンジしたものです。
Dominic’s new guitar songbook is now available for pre-order on his official website❗️Yes, this is what Dominic was talking about in a conversation between Dominic and Rick Beato, which has been viewed 1.9 million times as of the end of March 2023. It would have been a shame to only play a kind of old “Forbidden Games” songs forever in a corner of a luxury hotel lobby, so Dominic carefully selected POPS classics and arranged them for solo guitar playing.
収録された15曲を見ると非常にバラエティに富んでいますね。「メロディが王様である」というドミニクの音楽的なポリシーの元にドミニク自身が選曲したものです。ドミニクはリックとのインタビューの中で、「私にとって重要だったのは、(ソロギター用として)メロディー、つまり、しっかりボーカルが現れるようにアレンジすることでした。」と語っています。
The 15 songs on the album are very varied. The songs were selected by Dominic himself under his musical policy that “Melody is King.” And Dominic said in an interview with Rick; “For me, the important thing was to try to arrange it in such a way (for solo guitar) that the melody comes out.”
エルトン・ジョンとスティングの曲が2曲、Stevie WonderやNeil Young、そして意外なEmerson, Lake & Palmerなんかも収録されています。ビートルズのBlack Bird。そしてドミニクがブレイクするきっかけとなったフィル・コリンズの「Another Day in Paradise」、そしてバッハも!そして残念ながらつい先日亡くなったエリック・カルメンの名曲もあります。サイトで購入した場合、4月の初旬から順次発送されるとの事。しかし恐らく、22日から各地で始まるツアーの会場でも購入出来るのではないでしょうか。ギタリストの方は是非手に入れてレパートリーを増やしてみて下さい❗️
There are two songs by Elton John and Sting, Stevie Wonder, Neil Young, Black Bird by The Beatles and as well as the unexpected Emerson, Lake & Palmer. Then there was Phil Collins’ ‘Another Day in Paradise’, which led to Dominic’s breakthrough, and Bach! And there is also a classic by Eric Carmen, who unfortunately passed away just recently.
If you buy them on the official website, they will be sent out gradually from the beginning of April. It is also probably to be available at venues on the tour, which kicks off in various locations from the 22nd. Guitarists are encouraged to pick up a copy and add to their repertoire❗️
そしてこのドミニクとリック・ビアトの対談の中の、このソングブックに関してドミニクが話している部分の動画を下に要約します。
And below is a summary of what Dominic had to say about the songbook in a conversation between Dominic and Rick Beato, which has been viewed 1.9 million times as of end-March 2023.
Rick Beato とのインタビュー(一部)
Interview with Rick Beato (in part).
このソングブックの趣旨
Dom : 僕たちがホテルやレストランで過ごしている時、隅っこでクラシックギターを弾いている人を見かけたりするんだけど、レパートリーは非常に限られていて、いつも僕はいつも面白いなと思っていたんだ。大体『禁じられた遊び』とか、そんな感じだ。
リッツ・カールトンかどこかででお茶を飲んだりしていても、片隅にそういう可哀想なギタリストがいて、誰も彼の演奏を聴いていないんだ。だから私はそういう人たちに、そこにいる人たちが彼の演奏に夢中になるような何かを提供したいと考えたんだ。
まずは自分がその曲の何が好きか、何が本当に良いのかを考えました。それはソロギターのアレンジを思いつくための方法です。本当に自分のためにやってみたいと思っているだけで、自分がすぐにでもリッツ・カールトンでプレーしたいと考えている訳じゃないよ(笑)僕は仕事が好きだし、彼らに何かを提供したいと思っただけなんです。
一般的にセミプロの人たちでさえ、ただ家で演奏する時は、誰もが知っているような曲、あるいは偉大なソングブックから多くの人が好きな、良く知られている曲を演奏する。
あなたが歌わないなら歌わなくても大丈夫です。なぜならメロディーが曲の中にあるからです。 出版社にこの本のことを話したところ、彼らはそのアイデアを気に入り、ぜひやりたいと言ってくれました。それで、それをわたしはやる事にしました。この中の曲はそれほど難しくありません。私もそんなにすごいギタリストではないので、ちゃんと弾けるアレンジをしたいと思っています。
選曲とアレンジについて
出版社はそのアイデアに乗り気だったので、あなたが曲を選んでくださいと言われたんだ。それで私は私が好きな曲や、誰がやってる曲が好きかを考えているんだ。
私はエルトン・ジョン、スティービー・ワンダー、キャット・スティーブンス、アバが好きです。そして私はアデルが好きです。いくつかのアデルの曲には私は本当に感動します。つまり、それらは曲作りの規範や基準の一つであり、クラシックのものもあります。バッハも好きだし。だから、これなど、全部を少しずつ見せようとしているんです。(エルトン・ジョンの『Your Song』を演奏する)
エルトン・ジョンの曲で私が本当に好きなのはこの『Your Song』です。彼が書いた曲の中で最高の曲だと思う。とてもシンプルです。私はその曲が大好きなので、私にとって重要だったのは、メロディー、つまりしっかりボーカルが現れるようにアレンジすることでした。ギタリストや学生、セミプロの人たちは、自分が歌っているところを想像してみてください。あとは適当にやるだけでだいじょうぶだよ。
私がこれをアレンジしたときは、メロディーは何か、ルートは何か、ルート音は何か、そしてもうひとつは、その間の音は何か、ということを考えていました。このたった3つのパーツがあればいいのです。 この種のプロジェクトをやることの面白さは、ただそういう事なんだ。気の利いたことを言おうとしているわけではありませんし、私の個性を込めようとしているわけでもありません。
Rick : メロディーのすべてを完全に忠実に再現しているんだ。
Dom : この本にはABBAのような他にもいくつかの曲もあります。それはただ美しい、美しいメロディーで、私はそれが大好きです。(ABBAの『The Winner Takes it All』を演奏する)
この曲の好きなところは、バッキング・ヴォーカルが重要な役割を果たしているところなんだ。僕はいつもバッキング・ヴォーカルと曲を聴いているんだ。私は彼らのバッキング・ヴォーカルの作り方が大好きで、彼らは天才的だった。そしてそれがアレンジの一部になっていて、本当に素晴らしい。バッキング・ヴォーカルは、特にスティングの場合、曲のハーモニー的に何が起こっているのかを知る上で、いつも実に良いヒントを与えてくれる。
Rick : あなたはエリック・カルメンの『All by Myself』のソロバージョンをやります。
Dom : (エリック・カルメンの『All by Myself』を演奏する)
Rick : 本当に美しい。僕は数ヶ月に1度、ポップチャートのトップ10の曲を聴くようにしていますが、今から30年後の人が、まれな例外のものを除いて、それらの曲をアレンジをしているなんて想像もできません。
あなたが取り上げた曲は考えてみると、本当に洗練されています。 ハーモニーにはできることがたくさんあり、メロディー、ベース、そして 1 〜 2 つの内声部を演奏するだけで、あなたが演奏したすべての曲は非常に完成された、素晴らしものに聞こえます。
Dom : そう思います。曲にはあらゆる詳細なものが説明されていますが、私は重要な詳細だけを取り上げました。それはまるで、違う言語の本を自分の言語に翻訳するようなものです。
そして私たちが話している言語はハーモニーと音楽なので、あなたの言語のすべての要素とニュアンスをこの言語に組み込むことはできません。 しかし、重要な要素とは何なのか。そして、先ほど私が言ったようにメロディーは王様であり、その本質的な根源は何なのかという事です。その重要な要素であっても、それを明確にする必要がない時もありますが、その間にある魔法の音は何なのか。
でも、今の音楽についてはあなたの言う通りです。今の音楽は好きなものが多いから、不満はないんだけどね。それはただ、アプローチの仕方が違うだけです。