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The Latin/Jazz Guitars Of Dominic Miller And Dylan Fowler

The Latin/Jazz Guitars Of Dominic Miller And Dylan Fowler

■ Musicians ■

Dominic Miller(ドミニク・ミラー):G,Syn,Vo
■ Dylan Fowler(ディラン・ファウラー):G,Classical Guitar(Nylon String Guitar), Piano
■ Paul Carmichael(ポール・カーマイケル):Ba
■ Andy Barron(アンディ・バロン): Ds
■ David Heath(デヴィッド・ヒース):Flute
■ Eugenio Suaraz(エウヘニオ・スアラズ):Per

・Recording - The Music Factory(Cardiff UK),Elephant Studios(London UK),Wave Studios(London UK)
・Producer - Dominic Miller, Dylan Fowler
・Engineer - Dai Shell, Nick Robbins

■ Songs ■

A1. Center Street
A2. Blues For Lindy
A3. Over And Gone
A4. Sirocco
B1. Garden Party
B2. Memories Of You
B3. Let It Go
B4. Con Todo
B5. Elegy
B6. Take Seven


Written By:Dominic Miller(Track:A2,B1-B4,B6),
Dylan Fowler(Tracks:A4,B5),Dominic Miller & Dylan Fowler(Track:A1),John Abercrombie(Track:A3)

■ Release ■

■ Release Date:1984
■ Rabel:Music Factory (UK)
■ Number:MF 105
■ Vinyl

■ Comentary ■

『The Latin/Jazz Guitars Of Dominic Miller And Dylan Fowler』。1984年にリリースされた、ドミニクとウェールズ出身のギタリスト、ディラン・ファウラーとのデュオアルバムです。これが事実上ドミニクが音楽界にデビューしたアルバムとなります。このアルバムは、サンデー・タイムズ紙の「ギター・アルバム・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。

このアルバムは当時1000枚くらいしかプレスされず、昔ドミニク自身も「このアルバムは自分でも持っていないんだ」と言っていた記憶があります。今はもう所有しているかもしれないですけどね。でも私もこのアルバムは持っていませんし、収録されている曲を聴いたこともありません。

いずれ何とかしてこれは手に入れようとは思っていますが、今は所有していないので申し訳ないのですが内容が解らないので書く事ができません。ですから今はとりあえずこの2人の当時の活動について知っていることだけ書きます。

2人の活動はこのアルバムリリースの3年くらい前から始まっていたようです。2人はラテン/ジャズとオリジナル曲の組み合わせを専門とするギター・デュオを結成して、ロンドンの名門クラブ、ピザ・オン・ザ・パークの専属として活動していました。また、エディンバラ・フェスティバルやイギリスの数々のフェスティバルにも出演し、アメリカへの短期ツアーも行い、大成功を収めたという事です。

ディラン・ファウラーの曲を聴いてみましたが、後にアルバム『New Dawn』を一緒に作る、ギタリストのニール・ステイシーとは全く違いますね。ディラン・ファウラーはニールよりもすっとギター演奏や音楽性においてドミニクと近いものを感じます。だからかディランのギターは私は結構好きですね。上にあげた動画だけでなく、ケルト音楽やジスモンチタイプの音楽もやっているようです。それも聞きましたがとても良かったです。

このアルバムのA4に「Sirocco」というディランの曲がありますが、ドミニクの『Ad Hoc』にも同名の曲があります。この2つは何か関連性があるのでしょうか?ちょっとわからないです。

このリリースの後、2人の音楽は別々の道を歩むことになります。ドミニクはこの後はこのアルバムにも参加しているフルーティストのデヴィッド・ヒース『Iguazu』というユニットをやることになりますが、このユニットはメジャー・レーベルとの契約は出来ませんでした。
この『Iguazu』にはこのアルバムにドラムで参加しているアンディ・バロンと、マイク・リンダップもキーボードで参加していたようです。その曲はYouTubeで聴く事ができますが、すごいかっこいいんですよね。私は好きです。当時流行していたJAZZフュージョン系の曲です。是非聴いてみてください。これ、すごくいいのに何でメジャーと契約できなかったんですかね?

Dominic Miller IGUAZU [album] Dave Heath/Andy Barron/Mike Lindup/Scott Firth

でもこの曲はもう今のドミニクの音楽からはちょっと想像しにくい曲です。ただ、最初はドミニクはこういうJAZZフュージョンやジョン・マクラフリン的な音楽をやっていきたかったんだな、という事が良くわかります。まあでもこれでデビューしていたら今のドミニクの音楽にはなっていなかったと思うので、結果論ですけど私はこれで良かったと思っています。この「Iguazu」というのはブラジルとアルゼンチンの国境にある大きな滝のことなので、アルゼンチンに生まれ、ブラジル音楽も沢山吸収してきたドミニクにはぴったりの名前だとは思いますけどね。

このアルバムについては、何か詳しい事をご存知の方の情報提供を望みます。(アルバム『IGUAZU』は先日入手しましたので、後日記事を書く予定です。)

■ Video ■

ディラン・ファウラーの音楽は本当にドミニクの音楽の世界と近いと感じます。彼の音はドミニクとは違うが、それ以外のメロディセンス、音をとても大事にしている演奏スタイル、そして音楽の空間の作り方など、とてもドミニクに似ていると思いますね。すごくいいと思うし私はとても好きです。