■ First Touch 20th Anniversary Edition ■
■ Musicians ■
■ Dominic Miller(ドミニク・ミラー):G ■ Barry Kinder(バリー・キンダー):Ds/Tracks(8,11) ■ Mike Lindup(マイク・リンダップ):Vo/Tracks(10) ■ Pino Palladino (ピノ・パラディーノ):E.Guitar/Tracks(14) ・Recording and Mixing - Spare Room(London)1995, Maarwegstudios 2 (Cologne)2014/(Tracks12,13) ・Producer - Dominic Miller ・Recorded By,Mixed By – Dominic Miller and Simon Osborne(Tracks1-11,14),Matthias Gamm and Wolfgang Stach (Tracks12,13) ・Mastered By – Tony Cousins ・Liner Notes – Dom,Hugh Padgham,Sting,Tony Cousins ・Photographer - Sasha Gusov
■ Songs ■
01. Eclipse(2:34) 02. Do You Want Me(2:15) 03. February Sun(4:08) 04. Rush Hour(3:30) 05. La Boca(4:08) 06. Looking For(4:40) 07. Buenos Aires(2:57) 08. Scan(3:49) 09. David(3:56) 10. Ten Years(3:47) 11. Last Dance(2:46) 12. Urban Waltz(3:07) - Bonus Tracks 13. Luberon(5:00) - Bonus Tracks 14. Carnaval(3:38) - Bonus Tracks Written By:Dominic Miller Except:Tracks:3,4,14(Dominic Miller, Pino Palladino)Tracks:5(Dominic Miller,Joan Manuel Serrat)
■ Reissue(Remastered) ■
■ Release Date:2015 ■ Rabel:Q-Rious Music(Germany) ■ Number:QRM 133,QRM 134(Album,180g vinyl) ■ CD,Album,180g vinyl
■ Comentary ■
2015年にリリースされた、ドミニクの1stソロアルバム『First Touch』(1995)の発売から20年を記念したリマスターされた再発盤です。3曲がボーナストラックとして新しく録音され、1995年のアルバムに追加されています。最初の1995年の『First Touch』の解説はこちらをご覧ください。
ボーナストラックの「Urban Waltz」は後年ECM移籍後1枚目の「Silent Light」にも収録されます。この曲も聴き比べると非常に面白いです。こちらの録音は完全にそれまでのドミニクのソロアルバムでずっと鳴っていた音です。だけどECMの方の音はこれとはもう全く違う。ECMの方はもうすぐ近くでドミニクが演奏をしていて、その指の動きまではっきり見えるようなそんな音です。音の奥行き感が全く違う。
ひょっとしたらこの時使ったギターと後年使ったのは違うギターなのかもしれません。しかし、そういうギターによる音色の違いの事を言ってるのではなく、全体の曲を聴いた時の音のイメージが全く違う、という事です。
別にこのアルバムの録音スタッフの技術が低いと言ってるわけではないです。ECMのエンジニアの技術が凄すぎるんでしょうね。ドミニクもいつもこれに関しては「ECMのスタッフが優秀なんだ。彼らのおかげだよ。」と言っています。この「音」の問題だけ考えても、本当にドミニクはECMに移籍できて良かった、と思わざるを得ません。彼の素晴らしい音を最大限に活かせるのは、ECMしか無いと思います。でも、ECMもドミニクの生音に余計な加工はしていないはずです。かかっていてもリバーブくらいでしょう。ドミニクも録音時にマイクの位置などに注文をつける人では無い。つまりドミニクが出す音そのものが、やはり素晴らしい音だという事です。
「Carnaval」はピノ・パラディーノが参加しています。しかしなんとエレキギターでの参加です。この人は今の音楽を語る上では絶対に外す事が出来ない、「最重要人物」の一人ですよね。音楽をやる人なら避けては通れないくらいの「巨星」といってもいい人です。このドミニクとは本当に長い付き合いのベーシストは後日、このサイトでは「His Friends」のカテゴリーで紹介する予定です。
■ Video ■
これはドミニクがアルバム『November』(2010)をリリースする際に、彼の本拠地であるケルンで撮影されたプロモーション動画の演奏の部分だけのものです。『November』から「Chanson I 」と、この『First Touch』収録の「Do You Want Me」を演奏しています。なんでこの動画にしたかと言うと、この「Do You Want Me」をエレキギターで演奏している動画は割と珍しいので取り上げてみました。
この割と早いアルペジオの曲のドミニクの演奏を、かなりカメラがアップにして映しているので、ギターをやる人にはこの彼の手元の映像は結構参考になるんじゃないでしょうか?
この時のインタビューは『Dominic’s Words』で一部内容を紹介しています。ドミニクはインタビューで本当に勉強になる良い事を結構沢山言ってくれるとても「親切な」ミュージシャンだと思います。そういう部分については今後このサイトでどんどん取り上げていきたいと思います。
Dominic’s Comments
「Carnaval」は、私が最初のアルバムを書いている間に、ピノ・パラディーノの家で書かれ、録音されました。 「Luberon」と「Urban Waltz」は、私たちが最近このプロジェクのためにカスタムで書き下ろしたものです。