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【Qobuz Magazine】4.21.2023

【Qobuz Magazine】4.21.2023

Qubuz Magazine/2023.5.8のインタビュー。ドミニクが自分が影響を影響を受けたり、関わったミュージシャンに関する10枚のアルバムを次々と出され、それに対してコメントしている動画です。セバスチャン・タパジョス、エグベルト・ジスモンティ、マーク・ホリス、ジョン・マクラフリン、フィル・コリンズといった人々です。中でも興味深いのはメルセデス・ソーサで、彼は「アルゼンチンのエルビス・プレスリー」と彼女を紹介しています。

Interview with Qubuz Magazine/2023.5.8. A video in which Dominic is given a series of ten albums about musicians he has influenced or worked with and comments on them. These people include Sebastian Tapajos, Egberto Gismonti, Mark Hollis, John McLaughlin and Phil Collins. One of the most interesting is Mercedes Sosa, whom he introduces as 'the Elvis Presley of Argentina'.

One Cover One Word Interview

Dominic Miller | One Cover One Word Interview | Qobuz

Qubuz Magazine/2023.5.8のインタビュー。ドミニクが自分が影響を影響を受けたり、関わったミュージシャンに関する10枚のアルバムを次々と出され、それに対してコメントしている動画です。セバスチャン・タパジョス、エグベルト・ジスモンティ、マーク・ホリス、ジョン・マクラフリン、フィル・コリンズといった人々です。中でも興味深いのはメルセデス・ソーサで、彼は「アルゼンチンのエルビス・プレスリー」と彼女を紹介しています。

日本から見ると地球の裏側にあるアルゼンチンの音楽は、それこそタンゴ、中でもアストラ・ピアソラのリベルタンゴくらいは馴染みはありますが、正直それ以外は殆ど知られていないと思います。ちなみにタンゴはドミニクは嫌いではないみたいですけど、あまり影響は受けていないそうです。

ドミニクが過去に影響を受けた、と語っていたアルゼンチンの音楽家にはこんな人たちがいます。

Q:好きなアルゼンチンのギタリストは?

エドゥアルド・ファルーが好きだ。アルゼンチンギターの巨匠、アタウアルパ・ユパンキも好きだ。アルゼンチンのギタリストだけでなく、アルゼンチンの音楽にも興味があるんだ。アリエル・ラミレス、メルセデス・ソーサの『La Misa Criolla』(ミサ・クリオージャ)。ニト・メストレとチャーリー・ガルシアにディヴィディドス。

https://www.lavoz.com.ar/vos/pop/rock/dominic-miller-mi-especialidad-es-no-tener-especialidad/

私がドミニク・ミラーというミュージシャンを好きな理由のひとつは、彼の音楽的バックグラウンドが非常にグローバルで多様性に富んでいることだ。彼のように幅広い音楽的背景を持つミュージシャンは、世界でもかなり珍しいと思います。
だから私は、ドミニクを通して、普段の生活では触れることのない音楽に触れ、学ぶことをとても楽しんでいます。彼がインタビューで音楽的影響を受けた人物として挙げている人たちについては、まだまだ勉強中です。でも、彼のどの部分が彼らから影響を受けているのか、彼らの音楽的特徴は何なのかを知りたいと思っています。

ちょうどアルゼンチン音楽について学ぶいい機会なので、頑張って説明しようと思います。

ドミニクはギターを通して南米の民族音楽(フォルクローレ)を非常に多く吸収している人です。そしてその彼の中の音楽的要素は、おそらく今所属するECMのマンフレート・アイヒャーにとっても、ドミニク・ミラーというミュージシャンが非常に興味深く感じられた部分の一つだと思います。

その、フォロクローレの巨匠として、エドゥアルド・ファルーアタウアルパ・ユパンキという2人のギタリストの名前が上がっています。特にファルーは日本でもかなり人気のある人だったので、彼の名前は知らなくてもその音楽は聞いた事がある人が多いのではないでしょうか?ファルーは日本では10年間に300回近い公演をやってたそうで、相当な人気だったようです。(流石に私は年齢的に知らない)

Zamba de la Candelaria - La Cuartelera - Gato (Eduardo Falú)
曲もギターも素晴らしい上に、歌まで素晴らしい。声がいいですね・・・。
Atahualpa Yupanqui - Milonga del Solitario
隣の国なのに、やっぱりブラジルのギタリストとは全然違うテイストですね!

アリエル・ラミレスはアルゼンチンの有名な作曲家で、一番有名な作品の一つが、ドミニクが名前を上げている『 Misa Criolla』(ミサ・クリオージャ)です。これはミサという名前がついていますが、我々の想像するミサ曲とはだいぶ雰囲気は違い、南米の伝統的なリズムや音階に基づいています。この曲は有名な歌手によって録音もされており、世界3大テノールの一人、ホセ・カレーラスや、「アルゼンチンのプレスリー」と彼が説明する国民的歌手メルセデス・ソーサも録音をしています。

Mercedes Sosa - Misa Criolla - Gloria
Mercedes Sosa - Alfonsina y el mar en directo (en directo, 10.03.1976)
まるで母なる大地の声のようだ。

チャーリー・ガルシア(Charlie Garcia)はアルゼンチンの有名なロック歌手で、名前が上がっているニト・メストレと一緒にスイ・ジェネリス(Sui Generis)という70年代に活躍したサイケ・フォークロックの伝説的なバンドをやっていた人です。チャーリー・ガルシアは「アルゼンチンロック界の父」とも言われ、スペイン語圏のロックシーンではかなり影響力のある人です。
でもドミニクはこのチャーリー・ガルシアと共演した事があるけど、「よく憶えていないんだ」と言っている。なんてこった!

ディヴィディドス(The Divididos)というのはアルゼンチンのロックバンドです。ロックとアルゼンチンの民族音楽をうまくミックスしているようです。ジミ・ヘンやレッド・ツェッペリンのカヴァーなんかもやるそうです。

Sui Generis - Confesiones de invierno
Divididos - Spaghetti Del Rock (Videoclip)

いかがでしたか? 地球上にはまだまだ知らない音楽がたくさんありますね!