MENU

Jacob Karlzon

Dom’s Friend – Jacob Karlzon(Piano&Key)

Jacob Karlzon: Subject To Change (official video)
Subject To Change
Jacob Karlzon: Promises kept (feat. Dominic Miller) (official video)
Promises kept (feat. Dominic Miller) 
Jacob Karlzon(ヤコブ・カールソン):スウェーデンのピアニスト・コンポーザーです。スタインウェイ&サンズ公認アーチストです。この方の音楽性も実に多様性に溢れています。ドミニクのアルバム『Vagabond』では彼は深い抒情性と即興性の高いピアノを弾いています。
しかしヤコブ自身の音楽を聴くと、全くそれだけではないです。だから『Vagabond』でしかヤコブを知らない人が、彼の『Now』『More』といった作品を聴いたらすごく驚くと思います。

彼は伝統的なジャズやスウェーデンの伝統音楽に根差しつつも「テクノロジーに溢れる現代社会に生きる人間」として、積極的にメタルやエレクトロといった要素も取り込んでいます。しかし、人間として幸福であるためには「暖かさや地球とのつながりも必要です。」と彼は言っています。
だから彼の作品にはすごく北欧の自然の雄大さを感じさせる作品も多いし、彼のSNSとかを見ると、本当に自然が、特に海が好きなんだな、と思います。

そしてヤコブはテクノロジーと「暖かさや地球とのつながり」をうまくミックスさせた音楽を「テクノオーガニック」と呼び、従来の音楽の境界を飛び越えた一種の即興演奏としてアプローチしています。

この上に上げたアルバム『Wanderlust』(2022)ではその「テクノオーガニック」と彼が呼ぶ音楽を堪能することができます。
その中から1曲目の「Subject To Change」と、ドミニクをフューチャーした「Promises kept」のPVを紹介します。
「Subject To Change」の方はこれが彼の言う「テクノオーガニック」というものを良く表現していると思います。このアプローチはとても面白いし、新鮮です。そしてドミニクをフューチャーした「Promises kept」の方は同じアルバムに収録されていますが、「Subject To Change」とは本当に全く違う世界が展開されます。抒情性の塊って感じですね。ドミニクのギターとピアノのユニゾンがとても美しい。透き通った北欧の自然の空気を感じさせる音楽です。

ヤコブは日本でこそそれほど知られていないかもしれませんが、音楽キャリアは長く、沢山のアルバムを出しています。自身はトリオで演奏活動をすることが多いですが、あとはあの文豪トルストイの孫である、ヴィクトリア・トルストイとの活動も有名です。ぜひ、チェックしてみてください。

あとですね、ヤコブのアルバムの写真とかみると、一見怖そうに見えるものもあるかもしれません。しかし、彼はめちゃくちゃ優しい人です。というか、めちゃくちゃ気を遣う人ですね。そしてそれがしっかり彼の音に出ていると思います。それを付け加えておきます。