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Mike Lindup

Dom’s Friend – Mike Lindup (Key&Vo)

Mike Lindup(マイク・リンダップ):イギリスの大人気Jazz-Funkバンド『Level 42』のキーボーディスト兼ボーカリストです。
『Level 42』は日本でも大変人気があるバンドです。ベースのマーク・キングはスラップ奏法の伝道師ですし、キャッチーでPOPなサウンドが本当に素晴らしいバンドです。ですから彼らの「Something About You」や「Lessons In Love」といった曲は日本でもお馴染みですね。

マイクとドミニクは、イギリスのギルドホール音楽院時代からの大親友であります。だからドミニクの幻のJAZZ フュージョンバンド、『Iguazu』から始まり、マイクは書ききれないほどドミニクのアルバムに参加していますし、一緒にツアーも沢山回っています。最新アルバムの「Vagabond」には参加していませんが、5月のドミニクのロンドンの606クラブでのライブに飛び入り参加しました。

ドミニクも『Level 42』の作品やマイクのアルバムの方に参加しています。『Level 42』の「Staring At The Sun」(1988)、マイクのソロアルバム「Changes」(1990)はドミニクはフルで参加しています。これは1990年の作品ですが、今聴いても全然古臭くない感じないし、素晴らしい作品です。ドミニクの演奏も非常に彼らしい、いい演奏がたくさん聞けますので、是非聴いてみてください。

そして先日、この彼の名盤「Changes」の第二弾である「Changes2」(7.28.2023.リリース)が発売になりました。これはパンデミックからの4年間をかけて制作されたアルバムで、音楽的にはバラエティに富んだ内容の意欲作です。様々なメッセージが曲ごとに込められていますが、私は全体を聞いた後、非常にポジティブな気持ちになりました。

ドミニクは5曲目「All For Love」、10曲目の「Fragile Heart」でギターを弾いています。「All For Love」はドラムがマヌ・カチェ、ベースにはニコラス・フィズマンが参加してるので、お互いによく相手の音楽を知り尽くしたメンバーでの録音。曲が始まるとすぐに、マイクの優しく柔らかな声とドミニクの美しいスチール弦のアコースティックギターが素晴らしいハーモニーを生み出し私は軽やかで優しい気持ちになりました。 まさにタイトル通りの曲という感じがしました。

ドミニク参加のもう一曲、「Fragile Heart」。ドミニクのギターの音が聞こえたと思ったら、サンチャゴ・アリアスのバンドネオンが聞こえてきて、完全にドミニクの「Absinthe」の世界の再現で、個人的に「懐かしい故郷」のような感じがしました。彼らのハーモニーはもはや私の存在の不可欠な一面になっています。他にもマーク・キングにマイルス・ボウルドも参加している曲もあり、聞いて絶対に損はないアルバムです。