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Fernandes P-Project A1-N

Fernandes P-Project A1-N

Sting - Shape of My Heart (Official Music Video)

■ Commentary  ■

1992年にこのギターを手に入れてから、ドミニクはライヴにレコーディングにと、アコースティック・サウンドのメイン・ギターとしてこれを愛用していました。彼にとってこのギターは美しい音と利便性の面で最高のギターだったのではないでしょうか。スティングのアルバム『Ten Summoner’s Tales』(1993)の曲のMVでも、このギターはとても活躍し、このアルバムに収録されたオリジナルの『Shape of My Heart』はこのギターで録音されています。

Fernandes P-Project A1-N

Pino Palladino Awesome Bass solo and groove - Manu Katche and Dominic Miller live at Montreux 1999

【SPEC】
・タイプ:A1-N(ナイロン弦バージョン)
・色:ナチュラル・フィニッシュ
・ボディ材:ホンジュラスマホガニー(サイド&バック)
・ボディトップ材:スプルース
・ボディスタイル テレキャスター・スタイル
・ボディシェイプ特徴: シングルカッタウェイ
・ネック材:ホンジュラスマホガニー
・ネックジョイント:ボルトオンネック
・指板:エボニー
・フレット:22フレット
・スケール:647mm
・ナット:45mm
・ピックアップ:Fishman Piezo Original/AGX 125 PU
・ピックアップ構成:Piezo-Transducer Bridge(Under Saddle Pickup System(Active)
・プリアンプ:Fishman Pre Amp AGP-2P(Active)
・ブリッジ:ウェンジ
・チューナー:ゴトー製チューナ(6連チューナー)
・重量:2.75kg
・日本製

P-Projectの歴史

P-Projectは1980年代に神戸で立ち上げられた国産ハイエンド系のギター工房です。当時では珍しい個人からのオーダーによるオリジナルギターを製作していた先駆者的な存在でした。採算を度外視した高いクオリティのギターは、プロアマ問わず高い評価を得ていました。
その後この工房はフェルナンデスの系列に加わり、同メーカーにおいてのオーダー、ハイエンドギター制作の役割を担うことになります。P-Projectギターは一般的に非常に実用性に優れており、フュージョンやスタジオ・ミュージシャンが好む幅広い音楽スタイルに対応するバランスの良いサウンドを持っているのが特徴です。

A1-Nの始まり

このギターは日本のフェルナンデス傘下のブランド、P-Projectが1991年にカスタムメイドのエレキ/アコースティック・ギターとして製作を開始しました。ドミニクは日本に来た時にこのギターを見て大変気に入り、1992年に入手。
そしてドミニクがスティングのアルバム『Ten Summoner’s Tales』で使用した事でこのギターは人気モデルとなりました。その後このギターはドミニク・ミラーのシグネチャーモデルとして約10年間販売され、生産中止になった。廃番になったのはおそらくこのモデルを設計し、すべてのこのギターを製作したP-Projectの熟練の職人が亡くなったためと思われます。また先日、フェルナンデスが倒産したので、このギターは今や非常に貴重なギターとなりました。

そして現在ドミニクはこのギターをドミニクはライブで使用する事はなく、2000年ごろから「Shape of My Heart」や「Fields of Gold」の演奏ではギルドギターズのパロマを使用しています。変わった理由は推測ですが、もうフェルナンデスにはこのギターの製作者が居なくなってしまった事、そして、イントネーションがパロマの方が正確さがあり、安定している為、大きな会場により適していたからだと思われます。

A1-N 概要

A1-N 仕様詳細

【ドミニクのコメント】