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Heartbeats - the compilation

Heartbeats - the compilation
Best of Dominic Miller

■ Songs ■

01. La Boca(4:08)
02. Do You Want Me(2:16)
03. Scan(3:48)
04. Last Dance(2:46)
05. Unify(4:28)
06. Lullayby To An Anxious Child(1:34)
07. A Cause(3:18)
08. If(1:58)
09. Baden(3:35)
10. March Day(2:35)
11. Partido Alto(3:00)
12. Seven Sisters(1:38)
13. One More Second(4:11)
14. Three Souls(4:51)
15. Rise & Fall(3:05)- with Misty Miller

Written By:Dominic Miller
(Track:1-4)from "First Touch"(1995)
(Track:5-8)from "Second Nature"(1999)
(Track:9-12)from "Third World"(2004)
(Track:13-14)from "Fourth Wall"(2006)

■ Release(Japan Only) ■

■ Release Date:5.10.2006
■ Rabel:WHD Entertainment, Inc.(Japan)
■ Number:IECP-10069
■ CD

■ Commentary ■

このアルバム『Heartbeats』は2006年に日本限定で発売されたコンピレーション・アルバムです。副題として「Best Of Dominic Miller」というタイトルがついています。『Heartbeats』というタイトルはドミニクがつけたそうです。
ドミニクのアルバムの中で初めて『Fourth Wall』(2006年)が日本盤が発売になり、それに合わせて制作・発売された。そのため、収録曲は『Fourth Wall』だけでなく、ドミニクのそれまでの過去3枚のソロ・アルバムから選曲されており、ベスト盤のような形になっています。

『First Touch』から4曲、『Second Nature』から4曲、『Third World』から4曲、『Fourth Wall』から2曲、そしてボーナストラックとして1曲「Rise & Fall」が収録されています。

このボーナストラックの「Rise & Fall」は、「Shape Of My Heart」を新たにアレンジし、ドミニクのお嬢さんのミスティが書いた歌詞で彼女がヴォーカルをいれています。「Rise & Fall」は後に、2009年に発売された『Fourth Wall』のUS盤にボーナストラックとして収録されます。

13曲目の「One More Second」はDIscography『Fourth Wall』の投稿でも紹介していますが、故・坂本龍一の娘である坂本美雨に提供されたもので、彼女のアルバム『Harmonious』(2006年)にも収録されています。

ドミニクはこのアルバム発売までに日本ではThe BOOMの宮沢和史さんのソロアルバム『Sixteenthmoon』(1998)にマヌ・カチェらと共に全面参加、クラシックギタリスト村治佳織さんの『Tranceformations』(2004)に4曲参加しています。村治佳織さんはクラシックのDeccaレーベルに所属していますので、ドミニクはその繋がりで参加したようです。(ドミニクのアルバム『Shapes』はDeccaからリリース)

ドミニクが最初に日本に来日したのは、恐らくジュリア・フォーダム『Porcelain』のツアーの時で、ジュリアはこのアルバム当時、日本のTOYOTAのCMに出演していたので日本でも人気がありました。またドミニクがスティングの前に在籍していたロック・バンド『King Swamp』も日本でも人気が高かったようですから、ドミニクはスティングの所に行く以前から思いの外日本とは関わりがあったのかな、と思います。

ここでは村治佳織さんとドミニクが演奏している曲と、彼女がドミニクの『Fourth Wall』を紹介している記事を紹介します。彼女はスティングとドミニクのツアー中の様子に感銘を受けたようです。宮沢さんの『Sixteenthmoon』は後日紹介したいと思います。

■ Dominic's Comments ■

スティングのバンドに長年在籍したおかげで、私はさまざまな面で自由な立場に立つことができた。
この自由のおかげで、商業的な立場の音楽を作らなければならないというプレッシャーを感じることなく、自分自身を表現することができる。私は、自分が信じることをそのままやるという贅沢を与えられている。また、このような形で私の音楽的成長を記録することは義務であり、責務であると考えている。
私がこの音楽でやっていることは、商業的な音楽を演奏する成功したアーティストと仕事をする「本業」とは正反対のことだ。私は、成功の度合いが異なる多くのアーティストやミュージシャンと仕事をしてきた。しかし、私にとっては、コラボレートしたすべての人たちから学んだのだから、どの人も等しい存在なのだ。
こうして私はミュージシャンとして成長している。ミュージシャンとしての旅が進めば進むほど、素晴らしい旅ではあるけれど、そこに到達することはできないということがはっきりわかる。私はまだ学生であり、成長し続けている。
今回、私の過去4枚のアルバム(ファースト・タッチ、セカンド・ネイチャー、サード・ワールド、フォーサーズ・ウォール)から選りすぐりの作品を発表する機会を得たことを光栄に思う。スティングをはじめ、このような機会を作ってくれたすべてのアーティストに感謝したい。また、これらのレコーディングで演奏してくれたミュージシャンは、私の最も親しい友人であり家族でもある。彼らに対する尊敬と愛情は計り知れない。

■ Video ■

曲はStingの「Fragile」と作曲家・武満徹の「不良少年」です。

下の記事内に書いてありますが、彼女はスティングとドミニクのツアー中の様子に感銘を受けたようです。でも、ドミニクが古いギターの弦を使っている事には驚いています!そう、ドミニクは弦は新しい物じゃない方がいいらしく、1ヶ月くらい同じものを使うそうです。
あまり弦を張り替えない理由をドミニクは「自分は少しスモーキーなトーンが好きだから」と言っているようですが、この村治さんの録音の時のドミニクの音と、今の彼の音は私にはだいぶ違って聞こえます。確かに彼女の録音時はスモーキーなトーンですけど、今のドミニクの音はもっと明るい印象を受けます。
勿論、クラシックのギターの音と比べればスモーキーなんでしょうけど、絶対に今の方がクリアーなトーンになっている気がします。皆さんはどう感じますか?